





◎「ENCOUNT」2023.8.13-15
《韓国・朝鮮語、ハングル研究の第一人者である野間秀樹・元東京外国語大大学院教授が単行本『K-POP原論』(ハザ刊)を出版し、グローバルな人気を集めているK-POPの魅力を解説している》
◎「北海道新聞」2023.2.21
《女性4人組BLACKPINKを「4人のそれぞれ際立った個性が声になり、多声性が曲に立体感を与えている」と分析する》
◎カツテイクさん書評(「週刊読書人」2023.2.17)
《K-POPは「観る」ことに大きな力点が置かれているからだ。総じて本書は、K-POPを「観る」ガイド本として最良の書であることは間違いない》
◎「信濃毎日新聞」2023.1.21(共同通信社配信)
《韓国語に特徴的な「音節構造」などがもたらす発音の鋭角さ、緊張感が「最強の武器」となり…との分析は、言語学者ならでは》
◎「毎日新聞」2022.11.28
《BTS(防弾少年団)の快進撃が止まらない。いや、彼らだけじゃない。韓国発の歌とダンスに世界が夢中なのだ。その感動の秘密を言語学者、野間秀樹さんが刺激に満ちた新著「K―POP原論」(ハザ)で解き明かした》
K-POP原論
著者 野間 秀樹
発行 ハザ
四六判 426ページ 並製
定価 2,700円+税
ISBN 978-4-910751-01-6
初版年月日 2022年12月1日
紹介文
BTS、BLACKPINK、MAMAMOO……。なぜ私たちの魂が震えるのか、その感動の秘密へ迫る至上のK-POP入門。
韓国=朝鮮と日本、双方の血を嗣〔つ〕ぎ、言語学者であり美術家でもある著者が、そして音楽をこよなく愛する著者が、ヒットチャートやお金などの市場の論理からではなく、言語学と美学の視座から、K-POP MV(ミュージック・ビデオ)のことば、こゑ〔コエ〕、音と光、そして身体性をこれでもかとばかりに愉しみ尽くす! しばしば〈Kぽ愛〉も炸裂させつつ、新たなるコレアネスクの世界像たちを満腔の熱き思いで読者と共にする。Kアートの歓喜と喜悦の原理を読み解く、講義形式の評論エッセイ。
K-POP入門への珠玉の動画をYouTubeから厳選! 一瞬で跳べるQRコード150本、巻末にはさらに推薦リスト400本を掲載。
目次
K-POPの歴史地図
はじめに
前奏 これがK-POPだ――〈Kぽ〉入門のために
0-1 まず体験せよ――四本の動画から
0-2 〈Kアート〉――ことばと音と光と身体と
第一講 K-POPはどこに在るのか――なぜYouTubeか、なぜMVか
1-1 K-POP、その刺激体験の領野
1-2 K-POPはTAVnet(タブネット)時代の音楽のかたちだ
1-3 なぜYouTubeの一択なのか
1-4 〈Kアート〉がアートの世界をも変革しつつある
第二講 K-POP MVの世界像―― 詩と像と身体
2-1 それは「世界観」などではない、めくるめく〈世界像〉なのだ
2-2 仮想現実の夢は三・一一で崩壊した、ではK-POPはどうした?
2-3 〈身体性〉という存在のかたちが突き抜ける――ダンスとアンティクス
2-4 カメラは眼から〈チュムる=踊る〉カメラとなった
2-5 プレK-POPからK-POP古典段階へ
2-6 〈こゑ〉とことばとイマージュと身体、鮮烈なる世界像たちが乱舞する
第三講 K-POPのことば――랩(レプ)とラップの間
3-1 なぜ韓国語のラップは刺さるのか
3-2 オノマトピアとしての韓国語――擬声擬態語のユートピア
3-3 ハングルの夢、漢字のそよぎ
3-4 〈こゑ〉が〈うた〉になる瞬間――言語の存在論
第四講 K-POPの時間――変化を、変化を、もっと変化を
4-1 予定調和を排す――変化という快楽
4-2 色彩の百変化――さあ、これについて来れるか?
4-3 〈新たなるコレアネスク〉の美学――〈こゑ〉と音と光と身体と
第五講 K-POPとはいかなる存在か――ことばと音と光が明滅する
5-1 〈ことば〉性と〈はなし〉性――詩の両極
5-2 象徴詩の断片の集積としてのK-POPの詩
5-3 ことばと音と光の高速のブリコラージュ――〈Kアート〉
5-4 K-POPは滅ぶのか――〈Kアート〉が〈アート〉となるとき
5-5 K-POPが世界で共有されるために
5-6 K-POP、〈いま・ここ〉の喜悦と哀惜
最終楽章 K-POPに、栄光あれ――戦争と最も距離が遠いかたち
参考文献について
おわりに
参考一覧
願望別 推薦MVリスト
人名索引
アーティスト名索引
事項索引
著者紹介
野間 秀樹 (ノマ・ヒデキ)
●言語学者。美術家。
●著書に、『言語存在論』(東京大学出版会)、『言語 この希望に満ちたもの:TAVnet時代を生きる』(北海道大学出版会)、『新版 ハングルの誕生:人間にとって文字とは何か』(平凡社。韓国語版は、朴守珍・金珍娥・金奇延共訳、돌베개〔トルペゲ〕)、『韓国語をいかに学ぶか』(平凡社)、『図解語学 ハングルと韓国語』(平凡社、近刊)、『한국어 어휘와 문법의 상관구조〔ハングゴ オフィワ ムンポベ サングァングジョ〕』(韓国語 語彙と文法の相関構造、太学社〔テハクサ〕、大韓民国学術院優秀学術図書)、『史上最強の韓国語練習帖 超入門編』(ナツメ社)、『史上最強の韓国語練習帖 初級篇』(高槿旭と共著、ナツメ社)、『新・至福の朝鮮語』(朝日出版社)、『韓国語学習講座 凜 1 入門』(金珍娥と共著、大修館書店)など。
●編書に、『韓国語教育論講座1–4』(くろしお出版)、『韓国・朝鮮の知を読む』(クオン。韓国語版は、김경원〔キム・ギョンウォン〕訳、위즈덤하우스〔ウィジュドムハウス〕)、『韓国・朝鮮の美を読む』(白永瑞と共編、クオン)など。
●大韓民国文化褒章。アジア・太平洋賞大賞。ハングル学会周時経学術賞。パピルス賞。
●美術家としては、東京、札幌などで数回の個展、リュブリャナ国際版画ビエンナーレ、ブラッドフォード国際版画ビエンナーレ、プラハ、オストラヴァ、ワルシャワ、ポズナニ、京都、名古屋、横浜、ソウル、大邱などで各種の美術展、また現代日本美術展佳作賞など。
●東京外国語大学大学院教授、ソウル大学校韓国文化研究所特別研究員、国際教養大学客員教授、明治学院大学客員教授・特命教授などを歴任。
●韓国と日本、双方の血を嗣ぐ。
twitter.com/nsem17657228